病棟や部署ごとに、看護師たちが取り組みをポスターで掲示する広島大学病院の看護部活動成果発表会が3月6日、院内で開かれました。
患者により良いケアをするための試みや、看護師を目指す学生に充実した実習をしてもらうために取り組んだこと、災害時に入院中の患者が安全に避難してもらうための訓練などをポスター31点で紹介しました。
転倒リスクの高い患者のために、ベッドへの特別な手すりを設置したり、新人看護師に患者の疑似体験をしてもらい、患者がどんなことに困り、どんな援助が必要かを考え、看護につなげたり。高校生や大学生向けの実習では、目的や目標、指導方法を掲示して情報共有し、学生が話をしやすい雰囲気づくりに努めたところ、お互いのやりがいにつながった経験もまとめました。
災害時に新生児は母親が抱いて避難する取り決めがありますが、より安全な避難のため専用の帯を購入したほか、保育器に物が落ちないよう日頃から高いところに物を置かないよう改善。会話が難しい患者のうなずきや首振り、口の動きで意思を確認し、治療方針の決定につなげた実績や、子どもの発表会や参観日に参加を希望する母親の患者のために疼痛のコントロールや気持ちを支えるケアの発表もありました。
山本裕美副看護部長は「良い取り組みは部署を超えて共有して、より良い看護につなげていきたい」と話していました。
