新宝测速6:1. インターンシップ先?期間
独立行政法人国際協力機構(JICA)中国センター市民参加協力課
2024年8月13日~2024年9月6日
新宝测速6:2. 応募したきっかけ,モチベーション
中高生の頃に何度か外国へ行く機会があり、その中で世界の現状や課題について知り、同時に外から見た日本について考えたことで将来のキャリアとして国際協力に携わりたいと考えるようになり、大学生のころからJICAのインターンシップに参加したいと考えていました。また、今回のインターンシップのテーマが、「外国人材受入?多文化共生への関わり方の提案」であったことも応募した理由の一つです。私は紛争後の地域社会についての研究をしていますが、日本の多文化共生社会においてどのような課題が見られるか、また、どのような取り組みがなされているかについて知ることは他の国の社会について考える場合においても非常に参考になると考えました。特に研究テーマであるどのようなプロセスが地域社会の再生や結びつきに影響を与えるかということに関しては、JICA中国で取り組まれている相互理解?交流促進事業などから大いに学ぶことができると考えました。このインターンシップを通して、東広島市における取り組みをしていくことは、どのような社会においてもよりよい共生の形を模索することができる人材になるための貴重な機会であると考え、応募しました。
新宝测速6:3. 主な業務内容
- 地域の多文化共生関係者への聞き取り(組織の概要や問題意識など)
- JICA中国施設訪問プログラム「国際理解教室」の計画?実行、外国につながる子どもを対象にしたイベントでのアクティビティ実施
- 広島県を中心とした地域における多文化共生へのJICA中国の関わり方の提言
- JICA中国が行う事業のブリーフィングに関するコメント
以上が主な活動内容です。その他JICA中国が関わるイベントや市民団体の活動の一部等に参加させていただきました。
新宝测速6:4. 具体的なプロジェクト
主に近隣で多文化共生プロジェクトを実施する市民団体の3団体(たぶんかひろばpazuru、こどものひろばヤッチャル(以上、東広島市)、ひまわり21(呉市))に聞き取りを行うことで、多文化共生に関する活動や事業のありかたについて学びました。また、そこで得た情報を通してJICA中国の多文化共生への関わり方としてつながり?連携の大切さという視点から市民団体?大学機関?教育機関との協働について複数の提言をまとめ、最終日に市民参加協力課の皆様やJICA中国所長、次長など職員の方々の前でプレゼンテーションを行い、フィードバックをいただきました。施設訪問プログラムやイベントに関しても職員の方や上記団体の方から助言をいただきながら形にすることができました。施設訪問プログラムでは呉市の児童デイサービスの子どもたちに世界の多様性について知って関心を持ってほしい、違いをおもしろいと思ってほしいという思いから、私たちが添乗員になりきって世界旅行のように3カ国を旅してもらい、その国の言葉での挨拶の練習やクイズを含めたアクティビティを作成しました。日本の学校で学ぶ外国につながる子どもたちの学習支援を行う場である「にほんごひろばU-18」で行わせていただいたレクリエーションでは、私たちがヒントを出す国の国旗の色を当てる国旗色鬼ごっこと、言語の面で困難さを感じず楽しんでほしいという思いから、みんなで一つの大きな世界地図を作る世界地図パズルを実施しました。国旗色鬼ごっこでは事前に伺っていた参加する子供たちの国を多く取り上げたこともあり、両者の結果として、子どもたちから「(JICAが)こんなに楽しい場所だと知らなかった」「自分の国が取り上げられていてうれしい」などの声を聞くことができました。
新宝测速6:5. 仕事プロセス (例)
9:30 出勤
9:45 総務課事業ブリーフィング
12:30 昼休憩
13:10 イベント計画会議?ホームページ掲載原稿作成
14:00 施設訪問プログラム準備?見学
16:30 施設訪問振り返り、イベント計画会議
17:30 諸連絡、報告等
17:45 終業
日によっては休日勤務に伴う半休やイベント参加のための外勤等もありました。
新宝测速6:6. 学んだこと
これまであいまいにしか理解できていなかったJICAの国内事業に関する知識を得ることができた上、自身が住む市でのインターンシップだったため地域の主に多文化共生に関する知識や見えていなかった部分について知ることができ非常に勉強になりました。またインターンシップの内容以外にも職員の方に個人的にお時間をいただいてお話を伺う機会やキャリア相談会、他インターン生とのつながりなどインターンシップに参加しなければ得られなかった経験が多くありとても充実していたと感じました。参加する前はキャリアに関する悩みも多くありましたが、様々な意見や経験を聞く中で自身の将来の展望を明確化することもできました。実際に中に入ってみないとわからない会議など現場の空気感を経験することができたのも非常に貴重な経験でした。
新宝测速6:7. 難しかったこと
あまりこれまで関わってこなかった教育の現場を対象とした業務であったため、知識不足から実態の把握や情報の収集に苦戦することがあり、事前調査不足を感じました。多様な背景をもつ子どもたちに接する中で無意識的に配慮が欠けていた点や説明が不十分だった点などがいくつかあり、イベントを実施する上での表現等への配慮が難しかったです。また大変多くの現場を体験させていただいたためインターンシップの内容を消化するのに精一杯で+αの活動や提言などがほぼできなかったことから、スケジュール管理や多量な情報の管理も困難だった点の一つです。
新宝测速6:8. 今後の展望,課題
様々なご経歴をお持ちのJICA職員の方や協力隊経験者の方、多文化共生に関わる方々などからキャリアについてお話を伺うことができたことで知見が広がったため、依然強固である自身の国際協力に関わるという将来の目標のためにインターンシップでの経験を活かし、大学院での研究や就職活動に取り組んでいきたいと考えています。また10月から学内の研究機関でインターンシップをさせていただくことになり、既にあるJICAと大学のつながりに追加して連携の可能性を模索したいと考えていますし、今後ともJICAの関わるイベント等に参加して学ばせていただきたいと考えています。
(文責?村瀬みゆ(広島大学大学院人間社会科学研究科国際平和共生プログラム博士前期課程1年)2024年11月執筆)
JICA中国様より、以下のJICAウェブサイトのリンクを本ウェブサイトに掲載するご許可をいただきました。村瀬さんの活躍の様子を併せてご覧ください!
(2024年8月21日付)「Think Globally Act Locally Be Personally-世界と地域を見て、自分はどう動くのか」(報告:村瀬みゆ)
出典:国際協力機構(JICA)
https://www.jica.go.jp/domestic/chugoku/information/topics/2024/2024_s17.html